早漏治療
早漏とは
早漏症の明確な患者数は明らかになっていませんが、日本においては500万人を超える男性が早漏に悩んでいるとも言われています。わかりやすいところでは、挿入から2分内で射精してしまう方や、射精のコントロールができていない方は早漏と言えるでしょう。また、性行為の際にパートナーが満足する前に射精してしまうのも早漏症に含まれます。こういったケースは女性側の視点だと「相手は先に射精してしまっているが、自分はまだ満足できていない」という不満感やストレスを抱きがちで、性行為に対する関心の低下や忌避感、ひいては良好なパートナー関係に悪影響をもたらしてしまうことも考えられます。
早漏の原因
セロトニン不足が早漏の原因に
早漏の原因については様々な議論が重ねられてきましたが、かつては「陰茎の感覚過敏によるもの」とされていました。「包茎だと亀頭が刺激に弱くなり早漏になる」といった話は耳にした方も多いかと思います。
しかし、近年では包茎手術による早漏症の改善が見られないことが多くの症例から明らかになったこともあり、ほとんどがストレスや不安といったメンタル面を要因と考える説が主流になっています。
射精には神経伝達物質である「ノルアドレナリン」と「セロトニン」のバランスが深く関与しており、ストレスや過度の興奮などでノルアドレナリンが優位になれば射精を促し、ノルアドレナリンを抑えるセロトニンが優位になれば射精までの時間を延ばすことができます。早漏の方はこのバランスが崩れてしまい、セロトニン不足が招くノルアドレナリンの過多によって早期に射精してしまいます。つまり、早漏症を改善するにはセロトニンの量を高め、ノルアドレナリンを抑制すればいいというわけです。
早漏の改善法
改善方法は主に2種類

現在では服用薬「プリリジー」を用いた治療が一般的です。プリリジーの主成分であるダポキセチンには、セロトニンの再取り込みを阻害する効果を持ち、結果としてセロトニンの量が一定以上に保たれます。効果は服用後1時間程度で表れ始め、5~6時間ほど持続します。ダポキセチンは1日での極量が90mgとなっていますが、十分な効果が期待できる60mgでの処方がメインです。90mgでの処方は、60mgで十分な効果が実感できなかった場合に限ります。
早漏の改善法は内服薬を用いた治療が一般的です。早漏治療薬のプリリジーはダポキセチンを主成分とし、精神伝達物質であるセロトニンの再取り込みを阻害する効果があります。プリリジーは服用後1時間程で効果が現れ、約5時間~6時間ほど効果が持続します。ダポキセチンの1日の服用の極量は90mgと決められていますが、60mgでも十分な効果を発揮します。それでも60mgで効果が実感できずに止む得ない場合を除き90mgを処方することはありません。
また、外用タイプの早漏改善薬として麻酔を用いたリドスプレーという薬剤もあります。直接ペニスに対して噴霧するため不安に思う方もいらっしゃいますが、成分であるリドカインは、尿道カテーテル挿入時などに世界中で使用されている麻酔薬ですので安心して使用できます。
ED薬との併用
ED治療も行いながら
EDと早漏を併発するケースは多く、その際はバイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬とプリリジーを併用することができます。ただし、低血圧を引き起こす可能性がある方や、特定の薬剤を常用している方などは処方できないことがあります。プリリジーを服用できない方でもリドスプレーの使用ができることもありますので、詳しくは各薬剤のページをご覧いただくか医師にご相談ください。
治療の流れ
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