AGA治療薬ザガーロ詳細
AGA治療薬ザガーロ詳細 | |
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薬剤名 | ザガーロ |
製薬会社 | GSK社 |
有効成分 | デュタステリド |
薬剤画像 | ![]() |
用量 | 0.1mg・0.5mg |
主な効果 | AGA治療(薄毛対策) |
主な副作用 | 性欲減退・勃起不全 |
薬剤の特徴 | プロペシア(フィナステリド)の約1.6倍の効果 |
デメリット | 服用中は献血不可 |
ザガーロ:zagallo(一般名 デュタステリド:dutasteride)
ザガーロ処方

ザガーロには0.1mgタイプと0.5mgタイプの2種類があります。どちらもカプセルタイプの薬剤ですが、容量の高い0.5mgタイプの方が、より高いAGA(男性型脱毛症)改善効果が期待できます。副作用についても顕著な差はみられませんので、0.5mgタイプの服用が一般的です。
ザガーロの効果・効能
ザガーロに含まれる有効成分「デュタステリド」は、5α還元酵素の働きを阻害します。5α還元酵素が活性化すると男性ホルモン(テストステロン)が変換され、ヘアサイクルを乱すDHT(ジヒドロテストステロン)が生まれます。その結果髪の毛が成長しきる前に抜けていってしまい、AGAの症状が表れるというわけです。デュタステリドは同様の作用を持つプロペシア(成分名:フィナステリド)と比較し約1.6倍の効果を持つとされており、より効果の高いAGA治療薬として注目されています。
フィナステリドとの違いは効果範囲にも及びます。I型とII型の2種類がある5α還元酵素のうち、フィナステリドがII型にしか効果が及ばないのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方に作用してくれます。また、これまでプロペシアを服用していた方がザガーロへと切り替えるケースもあり、この場合約77%の方が、以前より高い発毛効果を実感したという報告もされています。こういった事情から、現在のAGA治療ではデュタステリドがメインになることが多いようです。
ミノキシジルとの併用
デュタステリドはあくまでも抜け毛を防ぐ役割なので、積極的な発毛を望むのであればミノキシジルとの併用がお勧めです。フィナステリドorデュタステリドとミノキシジルとを併用することで生まれる相乗効果は医学的・科学的にも証明されており、日本皮膚科学会の定めるAGA治療ガイドランにおいても高く評価されています。
ザガーロの服用方法・副作用
1日に1回、1錠(1カプセル)を服用します。食事の影響を受けませんし、服用時間の定めもありませんので、自由なタイミングでの服用が可能です。しかし、血中濃度を安定させることや飲み忘れを防止するなどの観点から、毎日決まった時間で服用していただくことを推奨します。なお、AGA治療薬は非常に長いスパンで経過測定する必要があります。十分な効果を実感するまでには、どんなに早い方でも最低3ヶ月、一般的には半年から1年程度は服用を続けてください。
副作用についてですが、作用と同様にプロペシアとほぼ共通しています。具体的にはED(勃起不全)やリビドー(性欲)の減退、精液の減少などです。発症確率自体は高くありませんが、どうしても副作用のリスクが気になる、あるいは上記の症状が出ているような気がするという方は、処方を受けた医師に相談してください。また、副作用とは異なりますが、女性の方が薬剤に触れないように管理には十分注意を払う必要があります。
通販・個人輸入について
AGA治療薬は長期間の服用が必須となる関係上、ランニングコストも嵩みがちです。そこで、インターネットを通じ非常に安くお手軽に薬剤が入手できる通信販売や個人輸入代行の利用を考える方も多いのではないでしょうか。しかし、インターネット上で流通している薬剤は安全面に問題を抱えていることが多く、事実、製薬会社が合同で行った調査では偽造品が約6割程度紛れ込んでいたとされています。万一偽造品を服用してしまった場合、金銭面での損失もありますが、なにより、得体の知れない成分を服用することによる健康被害を被る可能性が出てきます。健康状態による服用の成否や常用薬との飲み合わせなど、医師でなくては判断できない部分も多いので、安全にAGA治療を進めていくためにも、AGA治療薬服用の際は医療機関を受診し、医師の診断を受けた上で薬剤を処方してもらうことが必須と言えます。