皆さんは、「自分が早漏かも?」と思ったことはありませんか？
思ったことがない方でも、「自分が想像していたよりも早く射精してしまう」、「なかなか射精が上手くコントロールできない」といった経験はありませんか？
実は、自覚をしていないだけで、早漏を患っている患者様は多くいらっしゃいます。
今回は、そもそも早漏とは何か、その対策や治療法をご紹介いたします。
そもそも早漏とは
早漏とは、男性が性行為をする際、自己またはパートナーが満足する時間よりも早く射精をしてしまう場合を指します。早漏には確実な定義というものはありませんが、一般的には、挿入後から2分以内に射精をしてしまう事とされています。早漏は、日本国内で１００万人以上が疾患しているといわれており、男性にとって非常に深刻な問題です。また、ＥＤ(勃起不全)患者の３人に１人は早漏を合併しているともいわれており、自己肯定感や精神的健康にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、しっかりした治療をする必要があります。
早漏になる原因は
早漏の原因は様々ですが、一般的には以下のようなものが考えられます。
1. 精神的な要因
ストレスや不安、恥ずかしさ、性的トラウマなどが早漏の原因となることがあります。特に、過去に性的なトラウマを経験した人や、性的な経験が少ない人が早漏になることが多いとされています。
2. 身体的な要因
前立腺炎や糖尿病などの疾患が原因で早漏になることがあります。また、過去の手術や怪我、薬物使用なども早漏の原因となることがあります。
3. 生活習慣
食生活や運動不足、睡眠不足などが早漏の原因となることがあります。この場合は、生活習慣の改善やストレスの軽減、健康的な食生活などで、早漏改善に大きな効果があります。
早漏の治療法は
早漏の治療法には、以下のような方法があります。
1. 薬物療法
SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害剤）は、早漏の治療に効果的な薬物です。これらの薬剤は、セロトニンの放出を増加させ、早漏を防止します。SSRIは、大抵の場合、医師の処方箋が必要です。
2. 心理療法
心理療法は、ストレスや不安、うつ病などの精神的な要因を治療することで、早漏を改善する手段です。認知行動療法やセラピーなど、いくつかの心理療法があります。
3. ペルビックフロアトレーニング
ペルビックフロアトレーニングは、骨盤底筋のトレーニングを行うことで、早漏を改善する方法です。骨盤底筋の強化によって、射精を抑制することができます。
4. セックスセラピー
セックスセラピーは、パートナーと一緒に行うことができる治療法の一つです。セックスセラピーでは、生理学的アプローチを取り入れることで、射精のコントロール方法を学ぶことができ、互いに理解を深めることができます。
これらの治療法は、早漏に悩む男性にとって有効な手段です。ただし上記の理由から、医師による適切なカウンセリングや治療計画の立案が重要であるため、治療薬をご希望の際は専門のクリニックで相談の上処方をお勧めしています。
早漏に効果的な処方薬
早漏治療薬は主にダポキセチン(内服薬)とリドスプレー(外用薬)の2種類がございます。
1.ダポキセチン
選択的セロトニン再取り込み阻害剤（SSRI）の一種で、脳内にあるセロトニンという神経伝達物質の再取り込みを抑制することで、性的興奮に対する反射的な反応を遅らせる効果があります。
この薬は、性行為の1時間前に服用するもので、性交の時間を約4倍延長することができます。一般に、ダポキセチンは副作用が少なく、安全な早漏治療薬として知られています。副作用は、頭痛、下痢や吐き気、めまいなどが報告されています。
2.リドスプレー
局所麻酔薬の一種で、早漏治療や一般的な手術に用いられることがあります。リドカインという成分が含まれており、ペニスの亀頭や粘膜に塗ることで、ペニスの感覚を鈍らせる効果があります。この効果により、ペニスが性的刺激を受けても、射精をするまでの時間を増大させることができます。
リドスプレーは、医師の指示に従って適切な量を使用することが重要です。過剰な使用は、リドスプレーに含まれるリドカインが血液中に吸収されることにより、副作用を引き起こす場合があるため、注意が必要です。
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